深蒸し茶

会社概要

茶況

2018年3月24日
    茶園では芽出し肥料を施すなど、新茶に向けた管理作業が進んでいます。 これからの遅霜対策として防霜ファンの点検も終わり、外気温が下がれば稼働するように準備もととのいました。 茶工場では機械の整備や工場内の清掃、電気・燃料の点検等も進めていきます。雨で外の作業ができない日は、 今後の工場運営について話し合いますが、リーフ茶需要減・ドリンク需要増の流れは止められず厳しい内容の話題が 多くなります。農家の跡継ぎがなく、自身の高齢化から他の農作物への転換や離農あるいは農家終活の話も出る、 厳しくなる経営の話題に終始するようになりました。自園農家では肥料・農薬・機械代の償却が出来ない農家も出ています。 来月の4日に毎年同じ茶園で実施する定点茶園の萌芽調査が始まりますので、その後に初取引の日程が決まります。 桜の開花は昨年より2週間早く、平年に比べても1週間早くなっていますので、今年は新茶摘採もかなり早くなりそうです。 開始時期は4月20日(先勝)頃ではとの声が聞かれます。これから新茶摘採まで、茶園の生育状況を確認しながら茶園の巡回を していきますが、寒暖の差に注意し、気象情報を見ながら寒の戻りを警戒します。
   産地問屋は生産農家や消費地と情報交換をしながら一番茶の仕入計画を立てていますが、 取引先の閉店や売上減もあったりで、どうしても仕入れ予定数量が前年比でマイナスとなりますので、 今年も厳しい仕入れとなりそうです。在庫は荒茶2000円代に若干の荷もたれ感はありますが、 それ以外の上級茶は適正在庫と思われます。これからは機械の整備や茶冷蔵庫の整頓を進め新茶受け入れの準備を進めます。 1月の緑茶購入量の家計調査が発表されました。リーフ茶344円、緑茶ドリンク445円、紅茶77円、コーヒー585円でした。 リーフ茶よりも緑茶ドリンク、コーヒーの方により多くの金額を支出しています。
   消費地では近づく新茶に備えて予約新茶の受注や新茶セールの準備を精力的に進めています。 ただ消費者の節約志向は強く、社会保障や公共料金の値上がりによる支出増から、サイフのヒモは固いままです。 「予約新茶」を前年数量を確保するように、店頭で呈茶と会話をしながらお客様に薦めます。
   おしゃれな日本茶カフェが東京に次々とオープンしています。お茶ソムリエが淹れる表参道「茶茶の間」、 お茶をゆっくり楽しむ空間表参道「櫻井焙茶研究所」、ハンドドリップでお茶を淹れる三軒茶屋「東京茶寮」、 外観からは日本茶のお店としては全く想像がつかない中野「OHASHI」、煎茶・抹茶・抹茶ラテ・ 抹茶ソフトクリームを扱う大手町「紀伊茶屋(きのちゃや)」、おにぎりやスイーツメニューも豊富な東急プラザ銀座 「サロンギンザサボウ」など、気軽におしゃれな日本茶を楽しめるお店が次々とオープンし、 日本茶を楽しむ空間をつくりだしています。
   今年の新茶を迎えるにあたりお問い合せ、お気付きの点、ご要望等がありましたらなんなりとお申し付けください。 お役に立てるように頑張ります。

栄 枯 盛 衰

   米国では小売店舗の閉店や倒産が過去に例のない勢いで進んでいます。急拡大を続ける アマゾンなどのネット通販に客を奪われているからで、多くの人々が働いている小売店舗の閉店、倒産、 人員削減は多くの失業者を産み雇用不安が社会問題になっています。1957年に1号店を開店した米国の トイザらスが経営破綻しました。米国内で735店舗、海外34ヵ国で約700店舗を運営する、おもちゃ販売の巨人です。 債務総額は約5800億円になります。1991年から日本各地に独立店舗やテナント店を出店した当時はブッシュ大統領も 視察に訪れ話題となりました。日本の既存の多くの店舗が、その規模の大きさと品揃えの多さに圧倒され、 閉店を余儀なくされました。当時のトイザらスは独占禁止法の疑いで公正取引委員会の査察も受けています。 飛ぶ鳥を落とす勢いのトイザらスでしたが、時代の変化に乗り遅れました。子供の遊びは、 おもちゃから動画やネット配信のゲームが主流になり、アマゾンなどのネット通販やウォルマートなどの 大型量販店の安値攻勢に挟み撃ちにされ業績が落ち込みました。そして、今回の事態を迎えたのです。 追い落とした側のアマゾンはインターネット書店で始まり、ネット通販を拡大して、 現在は書店やスーパーなどを次々に買収して実店舗にも進出しています。店舗に注文商品を受け取れるロッカーを 設け「ネットとリアル」を融合して新たな顧客開拓につなげるのが狙いです。有料会員になると5%割引と 生鮮食品2時間配送の特典があり、会員の購買履歴を蓄積し分析して新たなサービスや事業の開発に生かしていきます。 配送料が上がり数量の制約を受けると、独自の物流網をつくり自前で配送します。銀行の振込手数料が高くなると、 独自で手数料の安い金融サービスを提供します。アマゾンが展開する独自な発想の「次の一手」のスピードは速く、 生活がますますアマゾン一色になる危機感を一方で感じるようになりました。世界一の金持ちとなったアマゾン会長ジェフ・ ベゾス氏は11兆円の資産を何に使っているのでしょうか。「ブルーオリジン」という航空会社を設立して宇宙産業に投資して います。繰り返し使用できる大型ロケットや宇宙旅行を提供する宇宙船や宇宙ステーションなど、宇宙ビジネスは無限大の 可能性を秘めているようです。
   日本国内でも小売店や百貨店の閉店、撤退、事業譲渡などが相次いで起きています。百貨店は昨年8店舗が閉店し、 売上はピーク時の12兆円から昨年は6兆円を割りこみました。スーパー業界はコンビニやドラッグストアとの競合が激しくなり、 地方の中堅スーパーが閉店しています。地方ではショッピングセンターやショッピングモールが幹線道路沿いに立地、 その周辺に専門店やレストランなどが出店して商店街になっています。旧市街地の中心部の商店街は空洞化して衰退が 止まりません。かっての商店街のほとんどが、今や空き店舗の並ぶ「シャッター街」です。 しかし、かってのライバルであった郊外型大型店もネット通販の拡大により淘汰の時代を迎えています。 増え続けるコンビニも統廃合の波を浴びています。米国内のショッピングセンターは店舗とフードコートという 絞切り型のスタイルでは生き残りが難しく、ショッピング、食事、ホテル、アパート、オフィス、 病院まで備えた大型施設へと変ぼうしているようです。「栄枯盛衰」とは、繁栄したものは、 またいずれ衰えていくという世の中の理を表していますが、唯一生き残れる方法があります。 時代の変化に対応して自分が変化していくことです。しかし、対応を誤れば経営を揺るがすリスクを伴います。 今回のトイザらスの破綻を聞いて、その事を痛感しました。尚、「日本トイザらス」は別法人で経営を継続します。